サントリーがオーストラリアのバイオ関連企業・フロリジン社と共同で、2004年に世界で初めて開発。1990年に育種に着手してから、さまざまな試行錯誤の結果、青色成分に関与する色素デルフィニジン(delphinidin)をつくる遺伝子を持たないバラに、パンジーの青色関連遺伝子を組み込むことに成功した。その後改良を重ね、2008年1月にはカルタヘナ法(正式名称「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」)に基づく政府の承認を取得、09年11月には市場販売を開始した。花弁にはデルフィニジンをほぼ100%含んでいるという。豊かな香りがあるこの青いバラは「サントリー ブルーローズ アプローズ:SUNTORY blue rose APPLAUSE(アプローズは英語で「喝采」の意)」と命名された。「blue rose」には英語で「不可能」という意味もあるが、サントリーでは新しくできたこのバラの花言葉を「夢かなう」とした。