ザクロソウ科マツバギク属の南アフリカ原産の1年草本で、学名はMesembryanthemum crystallinum。「バラフ」(Barafu)とも呼ぶが、これは水晶や氷を意味するアフリカのスワヒリ語で、佐賀大学教授野瀬昭博博士のグループが、品質の安全・安定に配慮して独自に研究開発を進め野菜化した佐賀大学ブランド商品名。肉厚の葉や茎の表面に、きらきら光る氷晶のような袋状の細胞がついていることから名づけた。しゃりしゃりとした食感で、酸味があり、塩味を感じるが、バラフの場合生体で0.9%の塩分を含むという。海水と同程度の塩分を含む土壌でも生育できる塩生植物で、根からナトリウム塩を吸収する能力を持つことから、佐賀大学のグループは干拓地の塩害改善作物として研究してきた。日当たり、水はけがよい場所を好む。栽培適温は25℃前後。土壌栽培の場合、土中のさまざまな物質、特にカドミウムなどの有害な重金属が含まれていると、一般の作物以上に吸収蓄積する特性があるので、注意が必要といわれる。ほかに「クリスタルリーフ」(佐賀県・佐賀大学)、「ソルトリーフ」(国立ファーム)、「プッチーナ」(アグリ社)、「ソルティーナ」(静岡県)などの商標・商品名で、それぞれ独自に商品開発されている。