サントリーフラワーズ(株)が、8年の歳月をかけてオーストラリアで育成し、2009年に発売を開始した品種で、ポインセチアに類似する姿でピンクの花色を持つユーフォルビア属の種間雑種。ポインセチア(Euphorbia pulcherrima)と同属異種との交雑・選抜を経て育成された。現在「ホットピンク」「ピンクホワイト」「ルージュ」「シャンパーニュ」の4品種が販売されている。プリンセスのような華やかな印象とポインセチアとを組み合わせて「プリンセチア」と名づけられた。花ことばは、「思いやり」である。2009年に「日本フラワーオブザイヤー最優秀賞」とオーストラリアの「Green Expo Sydney」にてゴールドメダルを受賞。翌10年にはフランスの園芸展示会「Salon du Vegetal」でもゴールドメダルを、国内では「ポインセチアフェア大賞」を受賞している。なお、プリンセチアの売上の一部は、日本乳がんピンクリボン運動の「J.POSHピンクリボン基金」に寄付されている。ポインセチアに類似するピンク色のユーフォルビアとしては、同様の種間雑種である「ドルチェローザ」のほうが先駆だが、「プリンセチア」の方が色づいた部分が大きく、よりポインセチアに似ているため、市場性に優れているとされる。