文部科学省が2008年3月28日に改定・公示した「新学習指導要領」の中学校「技術・家庭」に示した、「ものづくりなどの実践的・体験的な学習活動を通して、材料と加工、エネルギー変換、生物育成及び情報に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、技術と社会や環境とのかかわりについて理解を深め、技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てる」ための4つの学習内容(A:「材料と加工に関する技術」、B:「エネルギー変換に関する技術」、C:「生物育成に関する技術」、D:「情報に関する技術」)の一つ。改訂後の移行期間を経て、12年4月から全面実施された。これまで選択科目であった「作物の栽培」が、必修科目の「生物育成に関する技術」に変わった。その理由は、生物関係の技術は植物の栽培に限定できず、今後の日本の情勢にかんがみ、水産関係についても取り上げることを可能にしたためである。「生物育成に関する技術」では、生物育成に関する適正条件と環境管理の方法を知ることや、生物育成に関する技術の評価・活用能力と態度の育成、さらには育成計画の立案とその実施能力の習得などを狙いとしている。