花言葉は、17世紀にコンスタンチノープル(現トルコのイスタンブール)で使われるようになったのが最初とされている。その後、1716年に在コンスタンチノープルのイギリス大使夫人メアリー・ワートリー・モンタギュー(Mary Wortley Montagu)によってイギリスに伝えられた。またそれとは別に、アジアやアフリカを旅行し、トルコに4年ほど滞在したフランス人オーブリー・ド・ラ・モトレイ(Aubry de La Mottraye)が、1727年にスウェーデンの宮廷に招かれた際、当地にもたらした。この2カ国から、やがて花言葉はヨーロッパ全域に広まっていく。その後1819年ごろにフランスのシャルロット・ド・ラトゥール(Charlotte de Latour)という女性が著した「Le Langage des Fleurs(花言葉)」と言う書物に、800以上の花言葉が示された。これは欧米で広く受け入れられ、フランスでは1850年あたりまで、イギリスでは1820~80年代にかけてのビクトリア朝時代、アメリカでは1830~50年代の国土拡張期に流行し、やがて世界中に広まったとされている。花言葉は国や地域で異なる歴史、風習、神話や伝説、宗教等から生まれているため、一つの花に対して一つとは限らない。日本では、財団法人日本花普及センターが、花への愛好をより進めようと普及に努めている。一方の誕生花は、ギリシャ・ローマ時代にさかのぼるとされている。このころ、花や木々は神秘的な力や神からのメッセージを宿すと考えられていた。また神々は日々をつかさどるとも考えられていた。そこで両者を結び合わせ、暦としたのだという。なお、当時存在しなかった花を含めて、こちらも現在では一つの月日に対して、たくさんの誕生花がある。