ソニーや松下電器(現・パナソニック)らが中心となって進めた、ハイビジョン映像も録画可能な光ディスクで、Blu-ray Disc Associationの商標。DVDが波長650ナノメートル(ナノは10億分の1)の赤色レーザー光を用いてデータの読み書きを行うのに対し、波長405ナノメートルの青紫色レーザーを用い、記録層1層あたり、DVDの約5倍に相当する25GB(ギガバイト=10億バイト)の高密度・大容量なデータ記録を実現している。録画が可能なディスクは、1回だけ書き込み可能な追記型ディスクのBD-Rと、書き換え可能なBD-REの2種類のメディアがあり、1層25GB、2層50GBの容量となる。さらに、2010年6月に新しく策定されたBDXL規格では、3層100GB、4層125GBと多層化、大容量化を果たしており、今後もさらなる多層化に向けて開発が進んでいる。記録コーデックとして、DVDで用いられるMPEG-2に比べ、約2倍の高効率圧縮が可能なMPEG-4(Moving Picture Experts Group phase 4)をベースとするH.264や、マイクロソフトのVC-1(Video Codec1)を用いることも可能。著作権保護システムには、DVDより強固な暗号化に加え、放送、通信、各種記録媒体での共通利用を前提としたAACS(Advanced Access Content System)を用い、保護やコントロールの範囲を広げる。