日立製作所が中心となって進める、取り外し自在なHDD(ハードディスクドライブ)。著作権保護に対応したiVDR-S (iVDR-secure)は、コンテンツ保護技術として、三洋電機(現パナソニック)、シャープ、パイオニア、日立らが開発し、社団法人電波産業会(ARIB ; Association of Radio Industries and Businesses) によって承認されたSAFIA(Security Architecture For Intelligent Attachment device)を採用し、デジタルハイビジョン放送の記録も可能となった。製品としては、2007年3月、世界で初めて、日立が同社の録画機能付きテレビに採用した実績がある。現在も、日立マクセルがiVDR-Sカセットを「iV(アイヴィ)」の名称で販売を続けているほか、数社がiVDR-Sに対応するiVレコーダーなどを商品化している。現時点において、数百GB(ギガバイト=10億バイト)~1TB(テラバイト=1兆バイト)もの記憶容量を確保しようとすると、記憶容量あたりのコストはHDDが最も有利であり、また、再生記録装置もシンプルで低価格に抑えられるメリットがあるが、普及は進んでいない。