主に高速インターネット回線(ブロードバンド)を利用し、利用者がコンテンツを選べ、ビデオを操作するように早送りや巻き戻しといった操作も可能な映像配信サービス。視聴者が操作できる双方向性(インタラクティブ)という点で、電波を利用した一般的な放送と異なる。サービス提供会社から貸与される専用のセットトップボックス(STB ; set top box)と呼ばれる受像装置をテレビに接続して視聴する形態や、テレビに内蔵されている機能を利用して視聴する。近年、光ファイバーを用いた高速通信であるFTTH(fiber to the home)の普及にともない、ハイビジョン画質のサービスも標準的になっているほか、4K対応も進んでいる。
月定額サービスはSVOD(subscription video on demand)と呼ばれ、アメリカ発祥のサービスHulu(フールー)やNetflix(ネットフリックス)が話題となっている。
インターネットを利用したデータ通信は、画質を含めた安定性において、電波を使った放送に劣る。通信回線の帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術であるQoS(Quality of Service)の導入が、画質のキーを握る。