映像の接続で最も基本的な端子がコンポジット(composit)であり、映像を扱う機器では、標準的に搭載されている。コンポジットを発展させ、映像を構成するY(輝度)信号と、C(色)信号を分離して伝送するのがS-Video(S端子)で、色のにじみが少ないなど画質面で優れている。アナログ方式で最も高画質なのがコンポーネント(component 色差)で、映像を構成するR(赤)、G(緑)、B(青)信号を特定の係数で処理し、Y(輝度)と、RおよびBの差であるCBおよびCRから成る色差信号を3本のケーブルを用いて伝送する。解像度の高いプログレッシブ映像(Y/PB/PR)も伝送が可能な点で、コンポジットやS-Videoと大きく異なる。比較的新しいAV機器に搭載されているのがD端子(D terminal)で、コンポーネント映像が1本のケーブルで接続できるうえ、映像のアスペクト比や解像度、走査方式などの付加情報も伝送可能となる。端子がコンパクト、手軽で高画質、多機能な半面、使用される線材が細くなりがちで、画質を最優先する超ハイエンド用途では敬遠される。