昭和の時代の最たる記録メディアであり、昨今でも一部根強い人気を誇るアナログ盤レコードに記録された音声をデジタル化するとともに、パソコンに取り込むことを目的としたレコードプレーヤー。旧来のレコードプレーヤーとの違いは、針で読み取ったアナログ音声信号をデジタル音声に変換するADコンバーター(analog to digital converter)や、パソコンとの容易な接続を実現するインターフェースであるUSB(universal serial bus)を搭載している点といえる。デジタル携帯音楽プレーヤーを利用するユーザーが増える中、廃盤となったアイテムを含め、アナログレコードをデジタル化したいというニーズも出てきている現状を踏まえ、2万~3万円と手頃な価格の製品が発売されはじめ、注目を集めている。一度パソコンに取り込んでデジタル音楽ファイル化すれば、パソコンやデジタル携帯音楽プレーヤーで手軽に何度でも聴けるようになるほか、CD-Rなどのメディアに記録するなど、ユーザーが自在に扱えるメリットがある。パソコン上で音声編集ソフトを活用すれば、曲の分割や曲名の付加、レコード特有のノイズ音を低減する加工も可能となる。ソフトによっては、これらの作業を自動で行ってくれるものもある。