動画の撮影を主な目的とした、デジタル方式の撮像素子と記録媒体を利用するカメラ。ムービーカメラ、ビデオムービーなどとも呼ばれる。動画撮影に適した形状、大容量記憶媒体への対応、高倍率のズームレンズ、連続したピント合わせ機能をもつ点で、デジタルカメラと異なる。最近では、デジタルカメラに本格的な動画撮影機能を搭載した製品も多くなり、明確な違いはなくなりつつある。近年、デジタルビデオカメラは、カセットテープ媒体にデジタルで記録するDV(digital video)方式から、大容量で長時間の記録が可能なHDD(ハードディスクドライブ)や、非常にコンパクトなフラッシュメモリー(記憶用途の半導体の総称)を利用する製品が主流となっている。高解像度化も進み、1920×1080画素のいわゆるフルHDで撮影・記録できる製品が大半を占め、家庭で撮影した映像も、デジタル放送に見劣りしない画質で楽しめるようになっている。デジタル化にともない、顔認識による露出補正、ピント合わせなど、機能の高度化も進んでいる。