3D映像の表示が可能なテレビ。3D映像の収録方式には、(1)1枚の映像に左目用と右目用の映像を左右に並べるサイド・バイ・サイド(side-by-side)方式、(2)同じく上下に並べるトップ・アンド・ボトム(top-and-bottom)方式、(3)左目用と右目用に各1枚の映像を使い、交互に並べるフレームパッキング(frame packing)方式があり、日本の大手テレビメーカーが販売する3Dテレビは、原則これらすべての方式に対応している。
一方、3D映像の表示方式には、(4)交互に表示される左目用と右目用の映像を、液晶シャッター(liquid crystal shutter)を備えた3D視用メガネ(3Dメガネ 3D glass)で左右の目に振り分けるフレームシーケンシャル方式(frame sequential 3D)、(5)偏光を施した表示パネルを用い、一枚の映像に左目用と右目用とそれぞれ光の振動方向の異なる映像を同時に映し出して、それぞれの光だけを通す偏光フィルムを備えた3Dメガネで見る偏光方式(polarized 3D)、(6)特殊なレンズを並べた表示パネルを用いて左目用と右目用の映像をそれぞれの方向に振り分けるという、3Dメガネが不要な裸眼タイプ(裸眼式 glassless 3D)などがある。フレームシーケンシャル方式は解像度に優れるがメガネに電源が必要というデメリットが、偏光方式はメガネが軽量で明るい映像が得られるが解像度が半分に低下するデメリットが、裸眼方式はメガネが不要だが視聴位置が限定されるデメリットがあるなど、どの方式にも一長一短がある。