半導体エネルギー研究所とシャープが共同開発した、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素)により構成する酸化物半導体で、シャープの登録商標。従来のアモルファスシリコン(主にケイ素を主とする非結晶半導体)に比べ、透明で電子の移動速度が速いなどの特長をもつ。ディスプレーに応用した場合、薄膜トランジスタ(TFT)の小型化による高精細化、電流がオフの状態でも一定期間データの書き換えをせずに画像を保持できる特性によって大幅な省電力化が達成できる。スマートフォンやタブレットPC(タブレット端末)のバッテリー容量を削減しつつ駆動時間を伸ばせるほか、テレビの低消費電力化とさらなる高精細化を推進する技術として注目されている。IGZOは半導体技術であり、液晶パネル以外への幅広い応用も期待されている。