NHKが中心となって開発した、放送と通信の融合(hybrid)による新しいテレビサービス。同報性や高品質および安定性といった放送の特徴と、視聴者の個別の要求に応えることができる通信の特徴を生かし、より豊かな視聴体験の提供を目的としている。具体的には、ニュースや気象情報、および番組関連情報が、従来のデータ放送に比べて詳細かつ高画質化できるほか、スマートフォンやタブレットパソコンを補助画面とし、双方向番組への参加、番組関連情報の取得、異なる角度から撮影したカメラの動画映像などを手元で確認できるなど、さまざまな可能性をもつ。NHKはハイブリッドキャストのサービスを2013年9月2日に開始し、タブレットなどの携帯端末を使った「セカンドスクリーン向けサービス」を同年12月16日に開始している。ハイブリッドキャストに対応したテレビは、すでに各社から発売済みで、今後も拡充が見込まれる。