無線伝送規格としてパソコン、スマートフォン、タブレット端末で普及しているブルートゥース(Bluetooth Bluetooth SGI, Inc.の商標)を利用し、それらの機器に収められた音声データを手軽に聴取できるスピーカー。新しいオーディオ形態の一つとして台頭している。特にバッテリーを内蔵して携帯性に優れたコンパクトな製品が人気で、たくさんの製品が市場にあふれている。また、スマホと連携が可能で、接続もワイヤレスと簡便なことから、ミニコンポ程度の大きさの据え置き型製品も増えている。普及を後押ししている背景には、高音質化もポイントとなっている。ブルートゥースは元来データ伝送用であるため、音質よりも圧縮率を優先したコーデックSBC(subband codec)が用いられていたが、近年はオーディオ聴取を目的に、より高音質なコーデックであるAAC(advanced audio coding)やクアルコムの「apt-X」が主流になっている。また、近年のハイレゾオーディオブームを背景に、ハイレゾ品質でデータ伝送が可能なソニーの「LDAC(エルダック)」や、クアルコムの「apt-X HD」も登場している。