車両の前後にレーダーを取り付け、歩行者や自動車を検知して事故発生を未然に防止する技術。レーダーには76GHz帯の電波を用いるのが一般的で、以前使われていた超音波と異なり、波長が短いこともあって霧・雨・雪などの悪天候でも高性能を発揮。先行車との車間距離だけでなく、相対速度や方向も検知することができる。具体的な用途として代表的なのがプリクラッシュセーフティーシステムで、前方の車との車間距離を検出して、衝突の可能性が高いと判断するとドライバーにブレーキを促す警報を発し、それでも減速しないと車が自動的にブレーキをかけてスピードを落とす。また、最近では後方に向けたレーダーが車の接近を確認し、追突されそうになるとヘッドレストを前方に傾けてむち打ち症を防止することができるシステムが登場している。