自動車を共同で利用する仕組みのこと。車両を借りるという面ではレンタカーに近いが、15分単位で利用できるなど、それよりも短時間での利用を想定している。1980年代後半にスイスで始まり、ヨーロッパやアメリカを中心に普及が進んできたが、日本でも駐車場料金の高い東京や横浜などの都市部を中心に利用者が増えている。日本では大半が無人の専用スペースに置かれ、利用者はインターネットや電話で事前に予約。予約時刻に車両が置かれているスペースまで出向き、会員証をかざしてドアロックを解錠して利用する。車の維持費やガソリン代などのコストが削れるため、個人だけでなく営業車として利用する法人も増え始めている。レンタカー会社や駐車場開発会社、自動車メーカー、ガソリンスタンド、中古車販売業者、コンビニエンスストア、マンション管理会社などが相次いで参入し、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団による2014年1月の調査では、車両ステーション数7568カ所(前年比34%増)、車両台数は1万2373台(同40%増)、会員数は46万5280人(同61%増)と、利用状況の大幅な増加が見られる。