希望ナンバー制とは、車のナンバーの4けた以下(算用数字1~9999)を自由に選べる制度のこと。1999年に始まり、新規登録や管轄変更を伴う移転、プレートが破損・汚損した場合に申し込める。対象は自家用・事業用の登録車と自家用の軽自動車で、二輪車は対象外。抽選対象希望番号と一般希望番号の二つがあり、特に人気の高い(1111、7777など)14種は、抽選となる(ただし事業用は抽選の対象外)。また、千葉、横浜、名古屋、神戸などの1122(いいふうふ)、富士山ナンバーの3776(富士山の標高、軽自動車のみ)など、特定の地域でのみ抽選対象となる番号もある。一方、ご当地ナンバー制は、2006年からスタートした「新たな地域名表示ナンバープレート」の通称。国土交通省が自動車のナンバープレートに表示する地名について、対象市町村の区域を限り、自動車検査登録事務所を新設しなくても独自の地名を定められるようにした新制度である。新設の基準としては、地域特性や経済圏として明確にまとまっている地域であることや、それが一般にも広く知られていること、登録車が該当エリアだけで10万台を超えていること、地元から要望が出ていること、文字は最大4文字までとし、ローマ字は認めないなどの諸条件が設けられている。ナンバーの新設を巡っては、地域振興に役立つと評価する声もある一方で、居住地域が特定されることを不安視する声も上がるなど、様々な意見がある。14年11月17日、「盛岡」「平泉」「郡山」「前橋」「川口」「越谷」「杉並」「世田谷」「春日井」「奄美」の10カ所が新たに加わり、同年末現在ご当地ナンバーは全国で29カ所となっている。なお、ナンバープレートの形やデザインを変えたり、イラストなどをあしらって地域の特色などを表現する「デザインナンバープレート」は、これまで原動機付き自転車(原付)などに限って認められてきたが、地方創成の一環として、早ければ16年度中にも自動車で解禁される予定。