東京圏において建設が進められている、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東京外郭環状道路(外環道)、首都高速道路中央環状線(中央環状線)の三つの環状線のこと。圏央道は都心から半径およそ40~60キロの位置に計画された延長約300キロの高規格幹線道路で、横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津などの都市を連絡する、もっとも外側に位置する環状線。外環道は都心部からの放射道路を相互に連絡して、都心方向に集中する交通を分散させるとともに、都心部の通過交通をバイパスさせる役割を担う。中央環状線は、新宿・渋谷・池袋などの副都心エリアを環状に連絡し、都心の高速道路ネットワークの機能強化を図るものとなっている。最終開通目標は圏央道と外環道が2015年、中央環状線は07年12月に新宿-渋谷間がまず開通し、13年までに全線で開通する計画。都心に用がないのに首都高都心環状線を通過する車両は、全体の約6割強あると言われ、3環状が全線開通すれば都内の渋滞は解消するとの予測も出ている。