アルコールを検知するとエンジンがかからなくなる装置のこと。エンジン始動の前に専用の端末に息を吹きかけるとアルコール分が計測され、基準値以上のアルコールが検出された場合には、自動的にエンジンがかからなくなる。すでに欧米で導入が進んでおり、アメリカの一部の州では飲酒運転常習者に対して裁判所がインターロック・システムの装着を命じている例もある。日本でも昨今の飲酒運転による自動車事故の増加に対応するため、2007年12月に国土交通省が装着義務化へ向けての技術指針を示し、導入への動きが活発化している。トヨタや日産自動車など、主要自動車メーカーもこうした装置を搭載した車の開発に着手しているが、装置のコストを誰が負担するかや、別人が息を吹き込むなどの抜け道をどう防ぐか、など解決しなければならない課題も残されている。