民主党が2009年9月の総選挙の際、マニフェストに掲載して公約し、本格導入を視野に入れて10年6月より社会実験が始まったが、11年3月11日に起きた東日本大震災の影響を受け、同年6月に一時凍結。以後被災者・被災地支援のため、東北地方のみ無料開放が行われてきたが、同年12月1日からは被災地支援・観光復興を目的とした新制度に移行している。期間は12年3月31日までの予定。4月以降は道路会社の負担によって行えるかどうか検討されている。被災地支援の対象は全車種全日で、適用区間は、東北道:白河~安代/常磐道:水戸~広野/常磐道:山元~亘理/磐越道:いわきJCT~西会津/山形道:村田JCT~笹谷/仙台東部道路:全区間/三陸道:全区間(仙塩道路、仙台松島道路)/仙台南部道路:全区間/仙台北部道路:全区間/秋田道:北上JCT~湯田/釜石道:全区間/八戸道:全区間/百石道路:全区間。観光支援は土日祝日にETCで利用した軽自動車と普通車が対象。適用区間は、磐越道:西会津~新潟中央/日本海東北道:新潟中央JCT~荒川胎内/山形道:笹谷~月山、湯殿山~酒田みなと/米沢南陽道路:全区間/東北中央道:全区間/秋田道:湯田~秋田北、昭和男鹿半島~琴丘森岳/秋田外環状道路:全区間/琴丘能代道路:全区間/湯沢横手道路:全区間/日本海東北道:岩城~河辺JCT/東北道:安代~青森/青森道:全区間。また、被災地支援の対象エリアから対象外エリアへの避難者、及び原発事故による避難者支援として用意されたのが、各自治体で発行された罹災証明書・被災証明書等を各料金所出口で提出することで適用される無料措置。上記被災者支援対象区間の料金所を入口または出口とすることが条件で、全車種対象だがETCでの利用はできない。ただし、福島第一原子力発電所の事故に伴う避難者は、被災時の居住地が警戒区域、計画的避難区域または緊急時避難準備区域にあったことを確認できる書面と本人確認のできる書面があれば適用となる。