国際的なせり会社や生産者団体、競馬主催者団体などで構成される国際セリ名簿基準委員会(International Cataloguing Standards Committee ICSC)によって、競馬開催国はパート1から3まで3つのグループに格付けされている。パート1はその最高クラス。日本は外国馬が出走できるレースの割合がICSCの基準を満たさなかったためにパート2国に甘んじてきたが、2007年に世界で16番目のパート1国に昇格した。それにともない、外国馬が出走できる重賞は国際グレードレース(「G」の表記で格付け)としてせり名簿に記載され、クラシックレースなど外国馬の出走を認めていない重賞は「Jpn」の表記で格付けされることになった。しかし、08年11月のJRA経営委員会において、JRAが主催する平地重賞レースはすべて国際レースとすることが発表され、09年にはNHKマイルカップと秋華賞を含む28レース、10年にはオークス、日本ダービーなどのクラシックを含む24レースが、外国馬に門戸を開くことになった。