2010年のオークス(→「クラシックレース」)は長い写真判定の結果、アパパネとサンテミリオンの同着優勝となった。海外ではアメリカのブリーダーズカップターフ(03年)など幾つかの例はあるが、日本の中央競馬のG1レースで1着が同着となるのは史上初。JRAの写真判定は、1000分の6秒ごとにスリットの入ったキャビネサイズの決勝写真をもとに、決勝審判員3人が肉眼で判定、合議制で決定される。鼻差の勝負ではわずか数センチ差ということもあるが、まったく差が認められない場合に同着となる。年間およそ3450レース行われる中央競馬でも、同着優勝は年に2、3レースほどで、重賞競走では10年オークスが9回目となる。なお、すでに桜花賞(→「クラシックレース」)を勝っていたアパパネは、秋にはもう一つの3歳牝馬のG1である秋華賞(1995年以前のエリザベス女王杯に該当するレース)も制し、「牝馬3冠」と呼ばれる3レースに勝った史上3頭目の馬となった。