競走馬の訓練全般を指す。JRAに所属する馬は、美浦(茨城県)と栗東(滋賀県)にあるトレーニングセンターで調教されている。調教コースにはダート、芝コースのほかに、粉砕された木片を敷きつめたウッドチップコース、合成繊維や粒状ゴムなどで構成された全天候型のオールウェザーコース、坂道を利用してトレーニングする坂路コース(はんろコース)などがある。コースを使って行う調教は「攻め馬」とも呼ばれ、1頭だけで走る「単走」、数頭の馬が一緒に走る「併せ馬(あわせうま)」がある。また、レースの3~4日前に行われる調教はとくに「追い切り」と呼ばれていて、予想における重要なファクターとなっている。調教タイムは200メートルごとに計時されるが、表記はハロン(furlong、Fと表記)という単位が使われることが多い。そのほかに、角馬場(かくばば。柵で囲われた1周数百メートルの砂馬場)を使った調教や、脚部に不安がある馬などに施される「プール調教」、厩舎の周りを厩務員が乗って歩かせる「乗り運動」、馬を引いて歩かせる「曳き運動」などがある。