自然観察の海辺版。春から夏、潮の干満の差が大きい大潮前後の日を選び、満潮が過ぎたら磯に下り、タイドプール(潮だまり)に残され、閉じ込められた生物を観察する。また夏から秋にかけては、暖流に乗ってきた南の海の生物など、普段見られない生物も目の前で観察できる。捕らえた生物を水槽に入れ、自分だけの水族館を作ったり、潮だまりの魚を釣るのも楽しい。磯に下りるときは必ず靴を履き、ライフジャケットも着けたほうが安全。また漁業権の問題から、食用になる貝やウニなどの採集は控えるべきで、観察し終わった生物は弱らないうちに海に帰してやるのが鉄則。一方潮干狩りは、遠浅の砂浜で貝類を採取すること。春の大潮前後の潮が引き始めた砂浜を、くま手などで掘り、主にアサリ、ハマグリなどを採る。採ったばかりの貝は海水に数時間置き、砂を吐かせてから食用とする。有料の潮干狩り場では、貝をまいているところも多い。