海岸で漂着物を拾い集める遊び。昔、難破船から打ち上げられたコインが砂浜で発見され、一獲千金を夢見て専用の金属探知機を使ったコイン探しがブームとなった。また海岸ではないが、イギリスで1000年以上も前のバイキングの銀貨やブローチなどの秘宝を探り当てたこともあった。そのようなことはまれだが、海岸に漂着したいろいろなものを拾って歩くだけでも十分楽しい。歌にもあるように、南の島から流れてきたヤシの実が打ち上げられていたり、生きた化石ともいわれているオウムガイの殻、ウミガメの甲羅、また最近では、沖を航行する船から捨てられたのか、外国文字が書かれた木箱やたばこの箱なども見かける。波に洗われ角のとれたガラス(ドリフトグラス)や陶器の破片などは、そのルーツを想像するだけでも楽しい。メッセージを入れ、口をロウでふさいだビンが、5年をかけてアメリカから漂着したドリフトボトルの例もある。2001年7月には、これらの漂流物をさまざまな角度から研究する世界初の漂着物学会が日本で設立された。