サケ釣りのこと。日本では河川を遡上(そじょう)するサケを漁業者以外が捕獲することは、水産資源保護法によって禁じられている。しかしこの法には「知事の許可を受ければ資源調査の為に調査員がサケを捕獲することができる」という例外もある。この条項を使い、初めてサーモンフィッシングを「サケ・マス有効利用釣獲調査」の名目で一般に公開したのが、1995年北海道標津町の忠類川だ。釣り人は調査員に登録し、釣ったサケを漁協に渡し、体長、体重を測定して人工ふ化に利用する。雄のみ一部持ち帰り可。サケ釣りが解禁されている川は人工ふ化事業が順調で、遡上が安定している河川が多い。現在では7道県14河川(1河川休止中)で許可され、地域振興策として重要視されている。一方海釣りの場合は、繁殖を行う河川の河口付近は禁止。船釣りも制限期間・区域がある。また、地域によっては「ライセンス制」を敷くところもある。