星空や月、太陽などを観察すること。プロに先んじて新しい彗星の発見を狙うコメットハンターから、月食や流星群など、特別な天体現象の時だけ空を見る一種のリクリエーションとして、あるいは星座を探すなど、初心者の野外活動まで、幅広い層に人気がある。環境省が環境庁時代の1988年から実施してきた全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)の活動は、事業仕分けの対象となり、2011年度で廃止となったが、環境省では市民参加型の全国活動として、また環境教育の機会として、引き続き自主的参加を呼びかけている。また2012年は国内で大きな天体ショーが2つある。まず5月21日には、東北から九州にかけての太平洋側で25年ぶりの金環日食(金環食)。太陽の真ん中が月の影になり、縁がリング状に見える。さらに6月6日には、金星が太陽面を横切る日面経過も観測できる。これを見逃すと、金環日食は北海道で18年後、金星の日面経過は105年後という貴重な機会だ。これらを観察するためのグッズなども早くから売り出されているので、正しい方法で天体ショーを楽しみたい。特に太陽の場合、間違ったやり方をすると、目に障害が起こることもあるので注意が必要だ。