町なかにひっそりと生きている苔(コケ)を観察すること。採集して栽培する場合もある。近年静かにはやりつつある。コケを植物学的に定義しようとするとかなり複雑なので、ここでは大まかに、岩や地表で這いつくばるように成長し、広がる植物としておく。コケは海から陸に上がった最初の植物と言われ、日本には約1700種類以上、世界には約2万種以上あるとされている。このコケを採集し、小さな鉢に植えて楽しむ。地方の自然博物館や自然保護センターなどが観察会を企画したところ、人気が高く、定期的に実施するようになったという例も多い。また、「コケはともだち」(藤井久子著、秋山弘之監修、永井ひでゆきイラスト)という本まで出され、コケ好きが集まるミーティング(コケ社交界)が開かれるカフェなども出現している。