「次世代に伝えたい豊かな自然環境や人と自然の関わりを有し、それらを守り、活用するような地元の活動が盛んな山や山岳エリア」と認定され、受け継ぐべき「遺産」として選ばれた地域。山岳・アウトドア関連の出版社「山と渓谷社」が設立した「日本山岳遺産基金」が選定する。選定のポイントは、そのエリアの持つ(1)「自然景観」、(2)「生態系・生物多様性」、(3)「文化・歴史」に加えて、NGOや自治体などの各種団体が地元で行っている(A)「次世代育成活動・啓発活動」、(B)「環境保全活動」、(C)「安全登山啓発活動」などの実績。認定方法は年に一度公募し、登山団体役員などの有識者から成る第三者機関のアドバイスにより決定。申請のあった地域・団体に、助成金やPR活動などの支援を行う。2010年に始まり、12年までに9団体を認定している。