アメリカのリンデンラボ社が開発したインターネット上の新サービス。プレイヤーは住民登録を行うことによって参加できる。(1)3DCG技術により立体空間の表現がすぐれていること。(2)参加者はただベンチに座っていてもよいし、自宅を建設するために一生懸命働いてもよい、すなわち参加者のできることの自由度が高いこと。(3)仮想マネー(リンデンドル)と現実の米ドルの交換が容認されていることなどが、「セカンドライフ」の骨格となる特徴だ。これらの特徴の使い方によって、仮想空間を使ったオンラインゲームにもなるし、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)的なコミュニケーションの場ともなる。また、企業PRの場として使われたこともあり大きな話題となった。有名な例を挙げれば、日産自動車(NISSAN AEMRICA)は、自動車の自動販売機を「セカンドライフ」内に作っている。リンデンラボ社は「サーバー上のデータ」を60エーカーの土地に見立て、その土地を売ることを最大の収入源としている。地理的国境の意味が薄れたインターネット時代、住民登録、国土の開拓、通貨発行権にも似た権力を持った「セカンドライフ」は、生まれるべくして生まれた仮想国家ともえいえる。