任天堂は「ニンテンドーDS」によって「脳トレブーム」を起こしたが、家庭用ゲーム機「Wii」ではカラダを鍛えるマーケットを開拓しようとしている。その先駆けとなるのが「Wiiフィット」で、Fitは「フィットネス(fitness)」の略である。Wii本体に「バランスWiiボード」と呼ばれる体重計程度の大きさの板をつけ、それを踏み台にしてスキーのジャンプ競技を行うなどの遊びができる。「ニンテンドーDS」が「指」、従来の「Wii」が「腕の振り」をゲームのインターフェースに取り入れたとすれば、「Wii Fit」は今まで着目されていなかった「足」を使った分野に挑んだ。「足」を使うゲームのほかにもヨガ、筋力トレーニング、有酸素運動などのメニューもある。運動科学の分野専門家が監修者になった、本格的な健康促進ソフトでもある。