マジックコンピューターの略称であり、後述する違法コピーソフトの総称でもある。1990年代前半、「マジックコンピューター」という製品が発売された。表向きは任天堂のスーパーファミコン用カセットのバックアップツールだったが、市場では違法コピーしたソフトを、正価よりも安価な値段で頒布する装置として使われた。CD-ROMの普及によりマジコンは自然淘汰(とうた)されたが、おもにニンテンドーDSのソフトを対象にして、近年、改めて市場に出回るようになった。任天堂と複数のソフト会社は、マジコンを輸入・販売する業者に対し輸入・販売の差し止めを求めて東京地裁に提訴。2009年2月には、マジコン業者への輸入・販売の差し止めと、在庫として所有する機器の廃棄を命じている。また、任天堂もコピー対策をほどこしているが、新種のマジコンの登場を根絶やしできていない。