おもにアメリカのウェブデザイナーの間で使われはじめた造語。gameficate(ゲーム化)の名詞形。見せるだけのウェブサイトではなく、閲覧者が何かしらのアクションを起こすと反応がある、あるいはサイト内のゲームをすることによって企業名、ブランド名を認知してもらう、そのようなゲーム的要素を取り入れたサイト構築が必要だ、との考えが広まった。日本ではさらに広義の意味としてとらえられ、従来のコミュニケーション手法をゲームで代用することも含まれる。例を挙げれば、海上自衛隊が広報用のポスターを制作・配布するばかりではなく、スマートフォンを使って「SALUTE TRAINER ~敬礼訓練プログラム~」(iPhoneアプリ)を無償提供して自衛官を募集する。さらには回転寿司店が、5皿を1単位にしてオーダーすると値引きするルールで来店客がより多くの注文をするようになるなど。この寿司店のようにコンピューターをまったく使わなくても、ビジネスのしくみにゲーム的要素を入れることをゲーミフィケーションと呼ぶようになった。