2006年7月劇場公開の長編アニメーション映画。原作は宮部みゆきのファンタジー小説で、フジテレビとGONZO、ワーナー・ブラザーズ映画が共同製作した。監督は「フルメタル・パニック!」等を手がけた千明孝一(ちぎらこういち)で、劇場用映画は初の担当。11歳の主人公、亘(ワタル)少年は幻界へ足を踏み入れ、願いをかなえてくれる運命の女神を求め、トカゲやネコに似た幻界の住人と仲間になって冒険の旅をする。RPGでは定番的と言える設定だが、崩壊した家庭の修復を目的とするなど、現代社会の問題と関連させたアレンジが際立っている。「踊る大捜査線」等の映画をヒットさせたフジテレビの亀山千広が製作総指揮に取り組む初のアニメーション映画でもあり、松たか子、ウエンツ瑛士、大泉洋、今井美樹など、キャストをお茶の間の人気者で固めている。