2006年4月から大阪朝日放送をキー局に放送された深夜アニメ。30分のTVシリーズ全11回を、本来はWeb向けのフラッシュアニメという簡易な技術により、ほとんど一人で制作した作品として話題になった。製作の蛙男商会はWebアニメで注目のコンテンツ制作会社で、本作でも同社代表のFROGMANがほぼ一人で脚本・監督・作画・編集・声の出演(一部除く)を兼務。マシンも旧式の安いパソコンを使用し、コストは非常に低廉だったという。番組は世界征服をたくらむベンチャー企業の情けなさを描いた「秘密結社鷹の爪」と、古墳を擬人化した学園コメディー「古墳GALのコフィー」の2本立てで進行。セリフに合わせて口が動く以外はヘタウマ系の止め絵映像の連続で、人を食ったようなセリフによる会話劇が中心だが、テンポの良いコントの応酬には病みつきになる面白さがある。高いコストを要する通常の商業アニメーション作品とは異なった作品であり、放送終了後もTBS「NEWS23」で「蛙男劇場」として復活、月1回の放送だが報道のリアルタイム性を取り込むなど、アニメの新たな可能性を切り開いた。