2005年、TVアニメ屈指の長寿番組「ドラえもん」のスタッフ、キャストを一新するというニュースが大きな話題を呼んだ。声優の高齢化が原因との報道もあったが、それは理由の一部である。1979年4月の放送開始から25年を節目として、次世代に引き継ごうと関係各社(藤子プロ、小学館、テレビ朝日、シンエイ動画、アサツーディ・ケイ)の総意で決定、原点回帰を目指したリニューアルが行われた。総監督には楠葉宏三が就任し、キャラクターデザインや物語の題材、テイストを藤子・F・不二雄の原作コミックスに近づけようと試みた。また画面をワイド化し、BGMやSE(効果音)に至るまで徹底的な刷新が行われている。恒例の劇場用作品も2005年は休止、06年は劇場版第1作のリメイク「ドラえもん のび太の恐竜2006」となり、こちらでも原点回帰を目指している。