国内で成功したアニメキャラクタービジネスの代表例。1979年にテレビアニメ『機動戦士ガンダム』として始まった作品がシリーズ化した。プラモデルとビデオグラムを中心とするビジネスは年間推定1000億円を越える市場規模を持ち、ガンダムのマンガと記事を扱う専門雑誌「ガンダムエース」(角川書店)が存在する。ガンダム人気の秘密は、モビルスーツ(ロボット)のキャラクター性、環境問題を反映した現実味のある世界観と奥の深い人間ドラマである。2002年の『機動戦士ガンダムSEED』以後は10代の女性に圧倒的に支持され、2007年の『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』を含め、新作発表のたびに旧作も活性化するという良いサイクルが確立した。親子で楽しむ2世代化にも成功し、2009年には30周年を迎えるなど、ガンダム市場に新しい話題は絶えない。