奈須きのこの長編伝奇小説(イラスト:武内崇)を劇場アニメ化。単館上映から大ヒットとなり、DVDの高セールスに結びついた。アニメ制作はufotable(ユーフォーテーブル)。2007年12月1日に「第1章 俯瞰風景」が公開されて以後、「第2章 殺人考察(前)」(07年12月29日)、「第3章 痛覚残留」(08年2月9日)、「第4章 伽藍の洞」(08年5月24日)、「第5章 矛盾螺旋」(08年8月16日)と連続公開。全7章を09年までかけて、高クオリティーで順次劇場にリリースしていく手法が話題になっている。内容的にも血と暴力の中からある種の美意識が浮かぶという先端的なもので、テレビアニメでは原作のままの映像化は困難だった。その点でも、放送とは異なる表現とビジネスの可能性を開拓した。