2009年4月から10年7月まで全64話で放送されたテレビアニメ。科学の代わりに錬金術が発達した世界で、禁忌の人体錬成を行ってしまったエルリック兄弟が、失った身体を取りもどすために苦難の旅をする。荒川弘(ひろむ)の原作マンガは03年に一度アニメ化されたが、当時は原作のストックが足りず、テレビ後半から劇場版までがオリジナル展開となっていた。今回のアニメ化では、連載の最終回とアニメ放送の最終回がほぼ同時期となることを前提に、原作ベースで物語が組み立てられている。アニメーション制作はいずれの版もアクション作画に定評のあるボンズであり、続編ともリメイクとも微妙に異なる珍しいタイプの再アニメ化となった。11年夏には劇場版「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」の公開も予定されている。