文化庁が2010年度からスタートさせた人材育成プロジェクト。正式名称「若手アニメーター等人材育成事業」。一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が委託を受け、同年度より実施。商業アニメの制作現場で実践を通して仕事を学ぶOJT(On The Job Training)などを通じ、ベテランクリエイターが若手アニメーターの育成を行う。初年度は、応募したアニメ制作会社16社から4社が選ばれ、それぞれ約25分の短編を制作することで、育成並びに育成効果の検討などを行った。作品名と担当会社は以下のとおり。「キズナ一撃」(アセンション)、「おぢいさんのランプ」(テレコム・アニメーションフィルム)、「万能野菜 ニンニンマン」(ピーエーワークス)、「たんすわらし。」(Production I.G)。劇場公開とテレビ放送も行われ、初年度は「PROJECT A」、翌年度からは「アニメミライ(animemirai)」という通称も併用されている。効率化重視の果てに、アニメーターの先輩・後輩のつながりが分断されがちな現状を見直す契機として注目されている。