一般社団法人日本音楽事業者協会創立50周年記念作品として製作された、実話ベースのアニメーション映画。2014年2月22日、ワーナー・ブラザース映画系で公開。太平洋戦争終結直後、色丹島(しこたんとう)はソ連軍に占領されてしまう。島の兄弟純平と寛太、二人の父辰夫を中心に、引き裂かれる家族と国家を超えた子どもたちの交流を描く。題名は宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の主人公の名前から。アニメーション制作はProduction I.G.で、「みゆき」(1983~84年)や「天空戦記シュラト」(89年)などのベテラン西久保瑞穂監督と著名アニメーターたちが、高い水準の映像化を実現した。第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第38回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第69回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞を受賞したほか、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員特別賞(2014年度)をはじめ世界各国で数々の賞を獲得している。