2014年11月8日(現地時間)、宮崎駿監督がアメリカのハリウッドでアカデミー賞名誉賞を受賞した。同賞は、アメリカの映画芸術科学アカデミーが、比類なき才能と映画界への長年の貢献をたたえて贈るものであり、日本人としては1990年の黒澤明監督以来24年ぶり、2人目となる。宮崎は「千と千尋の神隠し」で2003年にアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞したが、そのときは授賞式を欠席。今回は盟友であり、ピクサーとディズニーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるジョン・ラセターの強い推挙もあって出席し、笑顔でトロフィーを受け取った。宮崎は13年9月に長編制作からの引退を発表していたが、同賞授賞式で「大きいのは無理だけれど、小さいものは、できる範囲でやっていこうと思っている」と意欲を表明した。