働く女性の日常を描いた安野モヨコのマンガ。「モーニング」(講談社)に2004年3月より連載されている。主人公の松方弘子は、発行部数60万部を誇る週刊誌「JIDAI」の女性編集者、28歳である。編集長である梅宮、デスクの成田の下で、松方は毎日ハードな編集者生活を送っている。後輩編集者を気にかけつつも、実は自分の生活が精一杯。熱が出ても出社し、ひたすらスクープを飛ばすため奔走し、男と互角に渡り合おうとする。松方は気合をこめて言う、「男スイッチ入ります」。精神的にも肉体的にも過酷な雑誌編集の現場で、問題に直面しながら経験を重ねる。そうした職業人としての成長の物語が、リアルなタッチで描かれている。出版界の内幕もよく描写されていて、業界ものとしても注目を集めている。06年テレビアニメ化、翌年には実写ドラマも放送された。