大学でマンガ学部・学科やマンガコースの新設が増えるのに伴い、大学が独自の雑誌を発行する例が増えている。例えば、キャラクター造形学科をもつ大阪芸術大学は「河南文芸 漫画篇」を発行、小池一夫編集になる同誌は、高橋留美子らのインタビューも載せ、一般読者も念頭においた作りをしている。宝塚造形芸術大学の「ZOOOKA COMICS」(松本零士監修)や京都精華大学の「ツヨキ」などは学生の創作集。その精華大学からは、マンガ学部より2006年4月に新しく「KINO」なる総合評論誌が創刊された。一般書店でも市販された創刊号は、いかに大ヒットマンガを生み出すかがメーンテーマ。これらは大学のPRの側面が濃厚だが、マンガ学科などの創設が続く昨今、こうした雑誌も今後多様化していくことだろう。