「週刊少年ジャンプ」(集英社)に2004年1月から連載されたサスペンス仕立てのマンガ。原作・大場つぐみ、漫画・小畑健。物語の核となるのは、死神が人間界に落とした「死のノート」。ノートに名前を書かれた人間は不慮の死を遂げる。偶然ノートを拾った高校生、月(ライト)は、理想の世界を作るため犯罪者を次々に殺し始め、そのからくりを暴くためにL(エル)という探偵が登場する。ライトとLの複雑に重なり合う心理的駆け引きの描写は、まるで長編小説のような趣をもつ。しかし同時に、テレビゲームのような疑似感覚に満ちた世界観も感じさせる。その点で、世代によっては、好みの分かれるマンガではあるだろう。06年の連載終了後に、実写映画版、アニメ版などが次々に製作され、大ヒットとなった。