近頃、ヒット小説がマンガ化される例が目立っている。金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」が2004年「YOUNG YOU」(集英社)に連載され(漫画・渡辺ペコ)、片山恭一の「世界の中心で、愛をさけぶ」も「プチコミック」(小学館)に掲載された(漫画・一井かずみ)。ケータイ小説としてヒットしたYoshiの「Deep Love」は「別冊フレンド」(講談社)ほか複数誌に、石田衣良の直木賞受賞作「4TEEN」も「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載された(漫画・海埜ゆうこ)。その他、奥田英朗、市川拓司、西尾維新、あさのあつこら人気作家の小説がマンガ化されている。こうした動きは、現在のマンガ界の試行錯誤の一つと言えるかもしれない。