柴田ヨクサルが、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載している将棋を素材にしたマンガ。菅田という名の将棋の勝負師が、グラマーな若い女性を指南役に、自らの才能を伸ばしていくという内容の作品。賭け将棋で暮らす主人公のもとに来た訪問サービスのメイドが、やはり将棋棋士であるという設定が、まず意表をつく。実際よく読まれていて、売り上げベスト10にも顔を出す。身近な趣味を物語にしたてあげる、いわゆる「趣味のドラマ化路線」は、70年代以降日本のマンガのお家芸だった。将棋も例外ではない。「ハチワンダイバー」では、インパクトのあるおおげさな描写力や巨乳キャラがウリとなっている。ともかく描写がハデだ。その点、これまでの趣味のドラマ化路線に忠実とも言えるだろう。