「週刊少年サンデー」(小学館)に連載していた雷句誠のマンガ「金色のガッシュ!!」を巡って訴訟騒ぎが表面化。連載自体は2007年で終わっていたものの、連載時のカラー表紙絵が作者のもとに返却されなかった点につき、08年6月に慰謝料も含めて330万円の支払いを求める訴訟を小学館相手に起こした。実際単行本化に際して表紙絵が不要になったり、イベントなどで外部に出たりして、管理が曖昧(あいまい)になることもないとは言い切れないのが現状だ。雷句の訴えは、そうした著作権の保護とともに、マンガ家と編集者の関係改善を目的とする傾向の方が強い。マンガの創作は、編集者の主導のもとに行われる場合が多々あり、そのための弊害も生まれている。裁判は、同年7月の第1回口頭弁論で小学館側が非を認め、11月に和解が成立した。