2008年はさまざまな区切りの年としてあわただしい。手塚治虫生誕80周年という節目が話題となったが、少年週刊誌「週刊少年サンデー」(小学館)と「週刊少年マガジン」(講談社)が、ともに創刊50年目の年にも当たっている。偶然のことながら、マンガ文化の見直しの時期とも言えよう。1959年の同日創刊以降、何かと対抗意識を燃やしてきた両誌だが、記念に共同企画を実施。50周年記念号の表紙を両誌で合わせて一つの図柄にしたり、それぞれの看板マンガ「名探偵コナン」と「金田一少年の事件簿」を再録した特集雑誌を継続刊行したりしている。2008年9月現在で12号まで発行。週刊の両誌とも現在、ピーク時の半分にまで部数を落としており、雑誌の売れ行き不振を挽回(ばんかい)したいという願いもこもっているようだ。